時代は18世紀初頭のヌエバ・グラナダ。
零落した侯爵家の一人娘シエルバ・マリアは、12歳の誕生日に狂犬病の犬に咬まれた。
発病を恐れた父親によって、修道院に隔離されたシエルバは、狂犬病の発症こそ免れたものの、
悪霊に取付かれているという理由で監禁され、悪魔祓いを受けさせられることになる。
有為の青年神父が悪魔祓いの命を受ける。
激しく対峙した二人は、やがて激しく惹かれ合う…。
あなたはこの病が悪魔の仕業ではない、と断言することができるだろうか。
少女が煩ったのは狂犬病なのか、はたまた悪魔が取り憑き、
夜な夜な罵詈雑言をささやいているのか…。
誰にも断言できないまま、少女の目だけがぎろぎろと光り出す。
さあ、みんな 『メメント・モリ』 なのだ、死を思いたまえ
棺桶に片足を突っ込んだ人間どもが、あくなき欲望と愛について、
陽気な悲劇を繰り広げる!
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