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上演委員会UMP TEMP 第2回公演
脳みそなし
-ゴッホと名付けられた男-
「別役実の名画劇場」より
構成・演出:長谷 トオル
「恐るべき子ども達−新たな世界−」から時間は流れ創め、そこに在る僕達は、新たな作品を作り出した。
それは彼の物語、他でもない、誰でもない、「彼」の物語...
UMP TEMPが「別役実の名画劇場」をベースに挑んだ、「ゴッホ」と呼ばれる男の内なる狂気と外なる現実を描いた風刺劇。 |
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第2回公演詳細
手を焼いたなどということは、純粋で単純なヒロイズムです。
耳を切ったのは、回り道も許さない論理のせいです。
それに、何度でも申し上げたいのですが、昼も夜も、ますますいっそう、
食いえぬものを食ってる世界が、この悪しき意志を終わりに導く為には、今の、
ほんとうから言って、その意志を黙らせるだけでよいのでしょう。
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内側から錠前をしっかりとかけられた病室、もしくは屠殺場のような気配を漂わせている一室、ひとりの男が食事をしている。
画家らしき出で立ちのその男は、思い描く白い少年に「テオ」と呼びかけ、自らの近況を語り出す。
「どんな絵でも一定時間じっと見詰めていると...かすかに...しだいに明瞭に、ある呟きをもらしはじめる...」
すると遠い鐘の音が聞こえ、ミレーの絵から抜け出してきたかのような人物が現れ、語り始める。
つづいてボッスの絵画...ボッテイチェリのヴィーナス、フェルメールの光と影、
フラゴーナール絵画が捕らえた少年時代への郷愁、ファンアイク画、トゥルプ博士、
ブリューゲルの神話絵画にルーベンスの官能的な絵。
絵画から抜け出してきた人物たちは画家の男をゴッホと命名していく。
次第に、ゴッホの年表が死に近づいていく中...男は... |
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朝田 博之(IQ5000) 五十嵐 聡子(IQ5000) 内海 詩野(壺会) 菊池 豪(マシンガンデニーロ)
篠木 幸寿(アクターズエージェンシー) 高田 那由太(ナユタハムニダ) 田邊 千知 谷 修 田村 菜里
蜂谷 眞未(ウィズアーツ) 松田 丈史 吉野 翼 渡辺 耕作 山川ありそ |
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音響:鈴木 猛宏 照明:山口 洸 舞台美術:ヨマワリ設計 衣装:新井 純(元・黒テント) 木村 日未子 竹本 さよ子
演出助手:五十嵐 道子 美術アシスタント:斉藤 渓 市毛 宏明 照井 旅詩 音楽監督:小田 晃生(Co-rchestra)
舞台監督:松本 優希 舞台監督助手:中村 昌利 石井 枝里子 企画:Awkard Shop 制作: 吉野 翼
制作補佐:小池 陽子 加蘭 京子 パンフレット作成:村上 啓太 写真:金子 健太郎
映像記録:中村 昌利 奈良 翔太郎 瀧澤 将師 協力:米野組 |
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公演日程:全6回公演(2005年12月2日〜5日)
会場:麻布die pratze
第2回公演 アンケートから抜粋
・「孤独が残るラストだった。」
・「この微妙な、理解してるような分からない感じが、後味残って好きです。」
・「衣装や小道具などさりげなくおしゃれで、細部まで芸が細かいなと思いました。」
・「自分に架せられた檻を作るのは自分自身なのではと、テオから去りながらテオに去られるゴッホを見て、辛いものを感じた。」
・「ゴッホがキリストや哀れなヨゼフに見えてくる、天上界のたわむれから見れば、人の生真面目さやこだわりや悲観は何と滑稽なのだろう。」
・「完成度の高さに驚きました。役者の方々はもちろん、照明、音、装置なども、とてもこっていて見応えありました。」 |
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