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上演委員会UMP TEMP 第5回公演
茜色の詩想劇・三部作 第三弾
新譚サロメ
作:加蘭京子
構成・演出:長谷トオル
誰しもが「永遠」という果てしない時間と「一瞬」という束の間の狭間に生きる。
世界各国で上演され続ける「サロメ」を、UMP TEMPは日本の閉ざされたの孤島に場所を移し、新たなる「サロメ」を生み出した。
ヒトとヒト、あらゆるモノとの間に在る「関係」という真実の強さ、儚さを、
詩情豊かな世界と映像、生演奏で紡ぎ続けた「茜色の詩想劇」、最終譚。 |
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第5回公演詳細
罪なれば物のあわれを
こころなき身にも知るなり
罪なれば酒をふくみて
夢に酔い夢に泣くなり
島崎藤村 落梅集より |
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「−狂っちやいない 闇を照らすお月様を射落としたかった 首筋を撫でる潮風が心地いいから−」
島の岩礁に開いた洞穴。天涯孤独の寿安(じゅあん)という男が、この小島へ流れ着き、洞穴に潜む島の女サキと出会う。 そして二人は時間をひっそりと重ね合わせる。そこは幾時代もが淀み重なる、
まるで時間が止まっているかのような神聖な場所であった。
そしてこの洞穴は、海から様々な物がその想いを乗せて流れ着くが、再び戻ることの適わない『イザヨイ洞穴』と呼ばれていた。
寿安は、ふと幼い頃に夢想し続けた『トコシエの島』の事を思い出すが、自分が『島を滅ぼす者』の生まれ変わりだと
島民に恐れられ、島の人々の苦悶する業に巻き込まれて行くことになる。
やがて寿安はいつか見た夢の末路に捕らわれていく。 |
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篠木幸寿(スターダス・21) 蜂谷眞未(ウィズアーツ) 谷修 渡辺耕作 井上徹郎 明
都築星耶 藤田みか 成田明加(劇団レッド・フェイス) |
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照明:島田 雄峰(LST) 音楽:小田 晃生 美術:照井 旅詩 青木 文恵 小道具:斉藤 渓
音響:塚田 浩太 岸野 萌 衣装:竹本 さよ子 小谷 沙智 吉澤 奈月 藤野 友紀
記録映像:中村 昌利 奈良 翔太郎 演出助手:金子 健太郎 舞台監督助手:山内 健太郎
宣伝美術:KEN YOSHINO 舞台監督:松本 優希
企画:UMP TEMP 制作:吉野 翼 協力:村上 啓太 高居 長宏 新井 純 |
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第5回公演 アンケートから抜粋
・「この劇を作った作家は相当色んなものを考え、勉強し、盛り込んできたなと思った、恐らくオスカーワイルド以上に。」
・「サロメの話しと重なる物語、閉鎖的な島の世界、人間の性質、そういう様々なものが凄みのあるお芝居で、とてもドキドキ伝わってきました。」
・「私には皆さんの生声は鳥肌ものでした。サロメがこんな風(日本風)になるなんて・・2時間あっというでした。」
・「あまりの迫力に圧倒されました!」
・「愛の狂気と時の流れが激しく静かに描かれていて良かったです。」
・「普段あまり気にすることのない、魂のこもった、美しい言葉を聞く事ができました、深い夢を見ていたような一時でした。」 |
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