婚礼の日、花嫁がかつての恋人と逃げ出した。花嫁を連れ去った男は花婿の父親と兄を殺した一族の人間だった。
やがて逃げ道もない夜の森、後戻りもできない二人には、月に照らし出された運命の死が待ち受ける。「それはどこにでもある、逃れられない悲劇なのかもしれない。」 あらゆるものが浮かんでは消えていく。生と死、光と影、愛憎、執着と孤独、月と太陽、熟れた果実と堅い果実・・・ スペインはアンダルシアに生きる人々の、息も詰まりそうなオレンジの香りの中で繰り広げられた、決して止められない血の悲劇を大胆に描きだす。
【演奏】
台本・構成・演出:長谷トオル 振り付け:伊藤多恵 (ダンスシアター他動式主宰)
舞台美術:蟹江 杏 作曲:神田晋一郎 (音楽美学主宰) 演出助手:中村昌利
照明:島田雄峰 (LST) 音響:長山雄作 衣装:竹本さよ子 佐々木麻衣 吉田奈央
舞台監督:高居長広 舞台監督助手:下谷高之 パンフレット編集:加蘭京子 映像記録:中村昌利 宣伝美術:長谷 透 チラシ絵:川越良昭 チラシ写真:今井宏美
制作:「血の婚礼」制作委員会+吉田千尋
企画:ウンプテンプ・カンパニー